はじめまして。新しく安全担当になりました。
安全衛生の知識は全くありませんが、よろしくお願いします。
はじめまして。安全担当のひこたろです。
一緒に安全衛生について勉強していきましょう。
安全担当者として、まず初めに理解しておかなくてはいけないことは何か分かりますか?
ん?ケガをなくすための方法とか、災害対策の方法などかなぁ。
たしかにそのような知識も今後は必要になってくるね。
今回は、安全担当者として必ず理解しておく必要がある「安全の定義」について、解説していきます。
安全の定義とは?
安全担当者としては、安全な状態や安全な状況を作っていく必要があるよね。安全の定義をしっかりと理解しておかないと、現場への説明など際にぶれることになってしまうよね?
ん??安全の定義? ケガを起こさないようにするから、、とか、
リスクがないことかなぁ。。。
安全の定義は、ISO/IECにおいて、「許容できないリスクがないこと」と定義されています。
少し難しいかな?
「許容できるリスクになる=安全」という考え方でも良いよ。
なるほどぉ。「安全」とは多少リスクがあったとしても、それが許容できれば「安全」ということになるんだね。ただ、現場の作業者にこれを説明してわかってくれるかなぁ?
確かに定義だけでは、わかりにくいよね。
具体的な例で説明するね。
許容できるリスクの具体例:自動車
許容できるリスクを具体的に考えるときは、自動車を例としてあげてみましょう。
交通事故での死亡者は、毎年約3000人もいるんだけど、
自動車は危険なもの?
たしかに危険なものであるけど、車がないと会社にも通えないしなぁ。
そうだよね。社会は、「危険=リスク」を考えるときにそれと同じくらい「利便性」も、考慮されているんだよ。
利便性も考えながら、そのなかでリスクを最小限に抑えることが安全になるということ?
そうだね。実際に、許容できるという判断は、社会全体であれば国民が、会社であれば各社や各事業所が判断をすることになるよ。
自動車というものは、危険なものではあるけれど、
①運転環境において、歩行者と自動車を区画することにより、人車分離をしている。
②運転する側には、しっかりと教育を行って、免許を与えている。
③違反者が出ないように、法律で規制をしている。
このような対策を行って、許容できるリスクまで下げている!
と理解してみよう。
各企業において、生産活動は必須の活動です。そのため、生産性や利便性を考えると、リスクが発生します。そのリスクを許容できる最小限に抑えることが、安全活動として必要になります。
「リスクゼロ=絶対安全」はありえない
最後に「リスクゼロ、絶対安全」ということについて解説するね。
上記でも述べたように、生産活動を行うためには、多少のリスクが発生をします。
安全担当者として、ケガや事故をなくすことが命題になります。
そのため、「リスクをなくす」ことを発信してしまうことがあります。
結果として、リスクをなくすこと⇒作業をしない⇒そんなことは現場としては無理!⇒安全活動はできない
という負の思考スパイラルになります。
現場作業者には、リスクゼロ=絶対安全はないということを理解させたうえで、日々の作業のなかで許容できないリスクを発見し、改善していくことを伝えていきましょう。
まとめ
今回は、安全の定義について解説しました。
✅ 許容できないリスクは自動車で考える
✅ リスクゼロ=絶対安全はありえない
安全の定義って意外と理解していないものだね。
今回の内容でしっかりと理解することができたよ。
安全という言葉が人の感覚による部分も多くあるからね。
また、安全と安心を混同しないように気を付けないといけないよ。
安全と安心の違いはまた次回以降に説明するね。
了解です。安全の定義をしっかりと理解したうえで、これから現場への指導を行っていこうと思います。
コメント
私も安全衛生担当者です☝️
安全大会を明日に控え、頭の整理のためにネットサーフィンしていてこの記事に辿り着きました。
非常に分かりやすく、見やすい記事ですね!
有難うございました🙇♂️