人のエラーによるミスがなくなりません。
ヒューマンエラーは同じ環境であっても、人によってミスを犯すひとと犯さないひとがいるんだよ。
今回は、性格と思考パターンの観点から起きやすいミスと対策を解説するよ。
1.性格(内向的・外向的)
内向的とは・・・
興味が自分自身の考えや経験、感覚に注がれている。陰の参謀タイプ。
外向的とは・・・
興味が自分の外側にある。自分の周囲の動きや情報に基づいて選択や判断を行う。
社交上手なタイプが多く、立ち回りがうまい。
どちらが良い悪いではなく、自らがどちらに当てはまるかを考えてみてね。
2.思考パターン(右脳思考・左脳思考)
右脳思考とは・・・
受け取った情報をシンボルや画像によって処理します。
まず初めに全体的な傾向を見て、ものごとを大胆に予測する傾向があり、直観的認知を行います。
左脳思考とは・・・
受け取った情報を因果関係の分析によって処理します。
まずは細部の傾向を把握することに注力し、論理的に思考する傾向が強いです。
3.性格・思考パターン別のエラー
(1)内向的な人のミス
意思決定を行う際に、自分の考え方は過去の経験を正当化し固執する傾向があり、話し合いやマネジメントといった人間関係での失敗が多い
(2)外向的な人のミス
外部の情報に目を傾け、市場の流行りや動向を追いかけてフォロワーになることが好きではあるが、計画を立てて問題を解決したり、論理的な分析が必要とされる場面でも仕事ぶりがあまりよくありません。
また、常にまわりの誰かに目を向けて、追い求めているため、画期的な発想やイノベーションを起こすることは難しいと考えられます。
(3)右脳思考の人のミス
「森を見て木を見ず」という考え方により、細部に関連するエラーを起こしやすい
普段の作業のなかで細かい作業や処理を誤るエラーが多いです。
(4)左脳思考の人のミス
「木を見て森を見ず」という考えにより、全体感を見なくてはいけない局面で細部にこだわりすぎてエラーをおかしやすい
一部の作業に注力しすぎることにより、別の作業を省略するエラーを起こしやすいです。
それぞれの一般的な性格・思考パターンを表にまとめてみました。
みなさんはどこに当てはまるでしょうか。
4.性格・思考パターンによるエラーを防ぐための対策
(1)性格・思考パターンを理解する
ここでの注意点は、相手に対して性格や思考パターンを変えようとしないということです。
まずは、自分自身や同僚の性格・思考パターンを理解するところから始めましょう。
(2)職場への配置において、パターンを偏らせない
職場において、どちらの性格や思考パターンが良いということはありません。
チーム全体の特性を理解したうえで、一部のパターンに偏らせないような配置が必要です。
左脳・内向型の人はコミュニケーションや人間関係に関するエラーをおかしやすいので右脳・外向型の人が強みを発揮して助けてくれます。
右脳・外向型のリーダーは、左脳・内向型の人にに助けてもらえばよいのです。
5.まとめ
いかがだったでしょうか?今回は、ヒューマンエラーを防ぐための、性格・思考パターンを解説しました。
どの性格や思考パターンが良いではなく、自らの足りない部分を意識したり、バランスよい配置が必要なんだね。
みなさんも自らの考えを職場や部下に押し付けていないか今一度振り返ってみましょう。
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